もう耐えられない……!束縛の激しい妻と離婚するための全手順

■“束縛”を理由に離婚することは可能!

そもそも、結婚や離婚はお互いの同意があって成り立つもの。言い方を変えれば、相手の同意が得られれば、激しすぎる束縛はもちろん、どんな理由であれ離婚することは可能です。

とはいえ、束縛の根底には相手への深い愛情があるわけですから、そんな相手が素直に離婚に応じてくれる可能性は、ほとんどないといってよいかもしれません。では、妻の束縛から逃れたい夫が相手の同意なしに離婚できないのかといえば、そうではありません。

法律上は、「婚姻を継続しがたい重大な離婚原因」があるときは、相手の同意がなくても離婚できるとされています。束縛の程度にもよりますが、たとえば、次のような相手を束縛する行為が日常的に行われていて、その行為があなたにとって耐えがたい苦痛となっているのであれば、妻の過度な束縛が「婚姻を継続しがたい重大な理由」にあたる可能性は十分にあります。

・許可なくスマホのメールやSNSを見られる、勝手に連絡先を消される、指紋認証やロックをかけると強く非難される

・スマホのGPS機能でどこにいても居場所を追跡される

・仕事中でも妻からのメールやSNS、電話などに応じなければならない

・残業中は会社にいることの証明として写メを送らなければならない

・仕事の飲み会などにも妻が一緒についてくる

・休日など、1人での外出を禁止されているなど

■束縛の激しい妻と離婚するためにすべき具体的な行動

束縛の激しい妻と離婚するためにとるべき具体的な対策はまず、現状で関係修復の可能性があるかどうかによって変わってきます。束縛をやめてくれれば離婚しなくてもいいと思っているのか、あるいは、すでに一緒に生活するのも耐え難いと思っているのかを考えてみましょう。

●関係修復の可能性があるときは

【束縛が嫌だということを相手に伝える】

関係を修復するにしても、離婚するにしても、「束縛が嫌だ」と心の中で思っているだけでは、問題の解決にはつながりません。もしかしたら、相手は「あなたが許してくれているから大丈夫」だと思っているのかもしれません。

また、今後調停や裁判になった場合、相手に「自分の行動が夫に苦痛を与えていると気づいていなかった」などと主張されると、調停委員や裁判官には「まだ夫婦関係を修復する余地がある」と判断されてしまい、離婚が認められない可能性もあります。

まずは、相手に対して「束縛されるのは嫌だ、苦痛だ、やめてほしい」というあなたの意思をはっきりと伝えてください。

【妻を連れてカウンセリングを受ける】

国内ではまだあまり一般的ではありませんが、海外では、夫婦関係を修復するための対策として、離婚カウンセラーに間を取り持ってもらう方法がとられます。あなたも妻と一緒にカウンセリングを受け、相手が何を不安に思って束縛をしているのか、あなたが束縛によってどれほど苦痛を受けているのかなどを、一度話し合ってみるのもよいでしょう。

●関係修復の可能性がないときは

【弁護士へ相談する】

相手へ離婚を切り出す前に、まずは弁護士へ相談してみましょう。束縛の程度によって離婚できる可能性がどれくらいあるのか、離婚に向けて具体的にどういった対策を打つべきなのかなど、法律の視点から的確なアドバイスをもらえます。

また、より早い段階で弁護士に相談しておくことで、調停や裁判になった場合も自分が有利な立場に立てるメリットがあります。

【別居する】

現状、一緒に暮らすのも苦痛ということであれば、別居を検討するのもひとつの方法です。束縛の程度や内容によってはすぐに離婚が認められない場合もありますが、別居は夫婦関係の破綻の証明になるため、別居期間を積み重ねていくことで、確実に離婚を進めることが可能になります。

離婚を前提とするなら別居は有効な対策ではありますが、夫婦に未成年の子がいる場合など、慎重に進めなければ離婚を争う際にかえって、あなたが不利な立場に立たされる可能性もあります。妻の束縛で離婚を考えはじめたら、別居すべきかどうかも含め、まずは弁護士に相談してみるのがよいかもしれません。

関連記事