飲酒運転で交通事故!アルコールの摂取量の基準は?

警察庁のデータによると、平成29年の飲酒運転による交通事故は、3,582件で、前年と比べて減少(前年比-175件、-4.7%)してはいますが、下げ止まり傾向にあるといわれています。

「飲酒運転は悪い」との認識は広く世間に浸透しています。しかし、どの程度のアルコールを摂取すれば違反となるのか、正確な数値を理解している人は少ないのではないのでしょうか。まして、「当日飲酒していなければお酒が残っていてもOK」と思っている人も多いはずです。

そこで、今回は、飲酒運転の基準を中心に、どの程度のアルコールを摂取していると違反となるのかなど、基本的な知識をご説明します。

■じつは「飲酒運転」は2種類ある

警察庁の定義によれば、飲酒運転とは、「ビールや日本酒などの酒類やアルコールを含む飲食物を摂取し、アルコール分を体内に保有した状態で運転する行為」を指します。

一口に「飲酒運転」といっても、じつは2種類の段階が想定されています。「酒酔い運転」と「酒気帯び運転」です。

・酒酔い運転

まっすぐ歩けないなどの症状があり、車両等の正常な運転ができない状態での運転

・酒気帯び運転

酒に酔った状態ではないが、一定基準以上のアルコールが検知された状態での運転

●飲酒運転の基準

それでは、実際に飲酒運転の基準となるアルコール保有の度合いはどれくらいなのでしょうか。具体的には、酒気帯び運転として、以下の2つの数値基準が規定されています。なお、欠格期間とは、運転免許が取り消された場合、新しく運転免許を受けることができない期間のことをいいます。

・酒酔い運転(基礎点数35点)免許取消し 欠格期間3年

 酒に酔った状態

・酒気帯び運転(基礎点数25点)免許取消し 欠格期間2年

呼気中アルコール濃度0.25mg/l 以上

・酒気帯び運転(基礎点数13点)免許停止 期間90日

呼気中アルコール濃度0.15mg/l 以上 0.25mg/l 未満

●ビール中びん1本で、呼気1リットル当たりのアルコール量0.1~0.2mgに相当

ただ、アルコール濃度の基準を示されても、なかなかピンとこないでしょう。

それでは、実際にどれくらいのお酒を飲めば、先ほどの基準に該当するのでしょうか。

アルコール濃度には個人差があるため、一概にはいえませんが、以下が目安となります。

・ビール中びん1本、または日本酒1合、または焼酎0.6合のアルコール

血中アルコール濃度…0.02~0.04%

呼気1リットル当たりのアルコール量に換算…0.1~0.2mgに相当

なお、体重60kgの男性を基準にすると、ビール中びん1本、または日本酒1合、または焼酎0.6合のアルコールが体内から消えるまでには、約3~4時間必要だといわれています。

この2倍のアルコール量であれば約6~7時間、3倍のアルコール量であれば約9~10時間、4倍のアルコール量であれば約12~13時間というデータもあります。

あくまでこれらは目安であり、性別、体質、体格などの個人差で変わります。

特に、夜遅くに大量のお酒を摂取すれば、翌日であっても、アルコール分は体内に保有されている可能性があるということに注意が必要です。

■飲酒運転をすれば、当然に罰則がある

飲酒運転をすれば、当然に罰則規定により処罰されます。

また、飲酒運転をした者だけではなく、車両を提供した者、酒類を提供した、または同乗した者に対しても、罰則規定があります。

ただ、罰則規定があるからではなく、一口でもお酒を口にすれば、通常の状態よりも情報処理能力、注意力、判断力などが低下するため、運転を控えるという考え方が重要です。

「飲酒しても基準値を超えなければいい」「罰則を逃れればよい」などの考え方は危険です。そもそも、飲酒運転の取り締まりがあるのは、全て交通事故防止のためといえます。そうであれば、いかに安全運転を心がけるか、一口でもお酒を口にすれば、運転を控えるという気持ちが日頃から一番大切だといえるでしょう。

また、運転をするのであれば、お酒を断る勇気も必要です。自分の一瞬の判断ミスで、他人のそして自分の一生を台無しにしないためにも、絶対に飲酒運転はしないように心がけましょう。

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