任意整理後、何年たったらまたお金を借りられる?

借金の返済が苦しくなり、任意整理を4年前にしたAさん。「整理してからしばらく間があいたし、また生活費が足りないのでお金を借りよう」と考えています。任意整理後、4年経っている場合、またお金は借りられるのでしょうか。

任意整理後にお金は借りられる?

まず、任意整理後にお金が借りられなくなる理由を知っておきましょう。お金を貸してくれるのは、貸金業者などの金融機関です。この金融機関が個人にお金を貸す際、個人の信用情報を調べます。金融機関は、信用情報機関に登録されている信用情報を問い合わせて、返済能力について調べることができるのです。

この信用に関する情報が登録されている信用情報機関とは、貸金業者系の日本信用情報機構、銀行系の全国銀行個人信用情報センター、信販や消費者ローン系のCICの3機関です。さらに、この3つの信用情報機関は相互で情報共有をしています。

一度任意整理をしてしまうと、この信用情報機関にその情報が載ることになっています。しかも、掲載される情報は「任意整理」「債務整理」「弁護士介入」という事故情報であり、信用に欠けることを示す上位の情報でもあります。

信用情報機関のブラック情報が消える期間

任意整理をした、という事故情報はそれぞれの機関によっても異なるほか、事故情報の種類によって異なります。とはいっても、任意整理という情報は、おおよそ5年で消えるといわれています。厳密に5年というわけではないのは前述のとおり、信用情報機関同士が共有する情報がいつ載ったかでまちまちとなってしまうこともあるからです。

本件のAさんのように任意整理後、4年しか経っていない段階であればまだお金を借りられない可能性は極めて高いでしょう。Aさんは、生活を見直すなどして倹約に励んで、あと1年はお金を借りなくても済むように、生活を立て直して我慢することになります。

信用情報機関に対しては、自分の信用情報を開示するよう請求することができます。心配であれば、情報の開示請求をして、自分の情報が今どうなっているのかを確認してみましょう。また、万が一間違った事故情報が登録されてしまっていた場合には、その修正や削除を要請することもできます。これらの手続きは、信用情報機関ごとに異なりますので、各機関に問い合わせしたうえで、実行するのが無難です。

まとめ

このように、金融機関は信用情報機関に登録された事故情報をもとに、お金を貸すかどうかの判断をします。任意整理後の事故情報は、おおよそ5年くらい残ってしまいますので、その間、お金を借りることはできません。安易にお金を借りることを考えず、倹約して収入に見合った生活を心がけたいものです。

文:竹内亮平(弁護士)

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