過払い金の請求方法、具体的にどうやるの?

テレビや車内吊りなどで、弁護士事務所による過払い金請求の解決をうたう広告を見たことがあるのでは? 過払い金請求というのは、どうやってやるものなのでしょうか?

過払い金を請求するための手順

1. 取引履歴の請求
最初にするべきことは、過払い金が発生している可能性のあるカードローン会社に連絡して取引履歴をもらうことです。大手のカードローン会社の多くが応じてくれますが、中小のカードローン会社やヤミ金業者などでは取引履歴を出し渋ることもあります。

2. 引き直し計算
取引履歴が到着したら、実際に業者に支払った金利から利息制限法の金利に引き直して計算する「引き直し計算」をしてみましょう。定評のある過払い計算ソフトを3つご紹介します。ご自分の使い勝手のよいものを選んでみるとよいでしょう。

  • アドリテム司法書士法人利息計算ソフト(無料・司法書士外山敦之事務所)
  • 名古屋消費者信用問題研究会(無料・名古屋消費者信用問題研究会)
  • 利息引き直し計算ソフト(有料・株式会社TDON)

3. 過払い金請求
引き直し計算の結果、過払い金が発生していれば、いよいよ過払い請求です。業者へ、過払い請求書とあわせて、引き直し計算をした計算書も一緒に送付します。

4. 電話で問い合わせ
請求書を送っても、そのまますんなりと全額を支払ってくれる業者はほぼないと思って間違いないでしょう。請求書を送付した数日後に、電話で請求書を送付した旨を告げて、相手の出方を待ちましょう。業者によっては和解案を提示することもあります。

5. 提訴
4までの手順を踏んでも、カードローン会社が過払い金を支払わない場合もあります。その場合は提訴(裁判を起こす)という手段をとることになります。提訴したことにより、カードローン会社が和解案を提示することもあります。

過払い金請求は早めにするのがベター

最後に返済した時点から10年未満で

過払い金請求は、消滅時効が10年という期限付きの権利です。最後に返済した時点から10年以上経ってしまっていると、権利は消滅してしまい過払い金を取り返せなくなります。気になる人は、早めに試算をしてみましょう。

カードローン会社の資金繰りが悪化

過払い金請求、貸金業法改正により貸金業界は業績不振が続いています。大手であっても倒産、経営危機に追い込まれる可能性もあります。過払い金が発生していても、相手が倒産してしまうと、戻ってくるお金はごくわずかしか期待できません。過払い金請求をするなら、できるだけ早いほうがいいでしょう。

実は個人が手続きをするのは難しい!専門家を頼ろう

過払い金の請求権は、不当利得返還請求権という法律上の正当な権利です。過払い金請求権が発生しているのであれば、必ず勝てる事例です。しかし、実際に取引履歴取得から過払い金の請求までは、忍耐強く進めていかなくてはなりません。「時間ができたらやろう」と思っていると、権利が消滅したり業者が倒産したりして請求できなくなってしまうことも……。

また、カードローン会社も相手を見ています。専門家が対応すれば、請求した過払い金の9割で和解案を提示する業者でも、個人が相手だと2割の和解案を提示するということも実際にあるようです。

まとめ

過払い金を確実に取り戻すためには、事務手続きを行うだけではなくカードローン会社との交渉能力も必要になってきます。そういった意味でも、過払い金の請求は過払い金請求に精通した専門家に頼るのが近道といえるでしょう。

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