子どもが欲しくないという妻と離婚したい……

結婚して10年目のAさん。妻がそろそろ30代後半になるので子どもを望んでいます。ところが妻は「子どもは欲しくない」といい、産んでくれる気配がありません。父親になるのが夢だったので、妻と離婚しようかと思うのですが……。

不妊ではなく「いらない」という妻と離婚できる?

離婚は、お互いの合意のもとに成立します。今回のAさんのように子どもを望まない妻に不満を持ち離婚を切り出した場合、妻がそれに対して納得し、合意したのであれば離婚をすることができます。

現在の日本社会では、結婚をするということは将来的に「子どもを持つこと」をお互いに了解しているもの、と判断されることが一般的です。Aさんが子どもを持ちたいと望んでいるのにも関わらず、妻がかたくなに拒否をするならば、Aさんにとって婚姻を継続しがたい重大な事由にあたる可能性があります。

妻が離婚を望まない場合

しかし、Aさんの妻が離婚に応じない場合はどうなるでしょうか。この判断は、過去に夫婦間でどのような話し合いがあったかによって大きく違ってきます。

例えば、結婚前にAさんと妻の間で「子どもは持たない」という話し合いがもたれ、お互いに納得した上で結婚したならば、Aさんは妻が子どもを産んでくれないという理由のみで離婚することは難しいでしょう。また、妻側に病気などの事情で、子どもを産むことを拒否せざるを得ない場合も離婚をすることは難しいといえます。

逆に、結婚前に子どもを持つか持たないかについて明確な話し合いをしていない場合でも、この問題に対して、たった1度や2度ケンカしただけでは離婚原因として認められるのは難しいようです。お互いにじっくり話し合っても、解決の糸口が見つけられないと判断されたときに初めて「婚姻を継続しがたい重大な事由」と認められる可能性があります。

まとめ

「結婚をしよう」と決断するときには、人それぞれさまざまな思いがあるでしょう。「父親になりたいから」「母親になりたいから」という理由も結婚したいと思う大きなきっかけになります。しかし「結婚はしたいけれど、子どもは欲しくない」という気持ちがあるのなら、事前に自分の考えを相手に伝えておくことが重要です。

二人の将来にとってとても大切なことですから、お互いの考えをしっかり確認し合って、幸せな結婚をしたいものですね。

関連記事