結婚式のトラブル:ウェディングプランナーのせいで結婚式が台無しに。挙式費用は取り返せる?

両親を思い切り感動させて泣かせたいと、打ち合わせで涙の演出を希望していたカップル。いろいろと工夫を凝らして準備しました。ところが、当日、準備したものが一切使われません。ウェディングプランナーに確認すると、「笑顔でおもてなししましょう」と、それまでの準備を勝手に無視していたことが分かりました。希望していた式と披露宴ができず、挙式費用を取り返したいと考えています。

こういうケースで損害賠償請求できる?

ウェディングプランナーと挙式予定者との間には、挙式予定者の思う通りに結婚式をプランニングするという契約が成立しています。したがって、打ち合わせと異なる結婚式にされたのであれば、債務不履行として損害賠償を請求することができるでしょう。

また、結婚式は一生の思い出となるものですから、不法行為としてさらに慰謝料も請求できる可能性があるのです。

損害賠償金はどれくらい?

結婚式自体は滞りなく行われているわけですから、プランニング費用はともかく、挙式費用全体をそのプランナーに請求できるかといえば、難しい部分があると思います。

とはいえ、今回の演出は結婚式の肝心な部分ですから、まさに気持ちとしての評価が重要です。相当額について慰謝料が認められる余地があるでしょう。具体的な金額は、支払った挙式費用の項目のうち、プランニング費用や挙式費用の額、プランナーとのやり取りの経緯などにより決定します。

結婚式の損害賠償請求の例

結婚式は慶事ですので、いくら納得がいかなかったからといって、訴訟まで起こす方は少ないようです。また、実際には不手際などでクレームがあった場合、挙式費用を一定額減額することで和解しているのが現実。

一例として、結婚式と披露宴を映像で残しておきたいとビデオ撮影を依頼したところ、新郎新婦の映像が少なかったり、大切な指輪の交換の場面が映っていなかったりなど、満足のいく映像にならなかったとして、カメラマンを訴えたというケースがあります。

これは、具体的な映像を詳細に検討した結果、一部について債務不履行が認められ、その撮影費や慰謝料が認められましたが、金額的には合計で8万円弱とかなり低額でした。

最終的な金額は、債務不履行の程度、つまり想定とどれだけ違っていたかが重要になるでしょう。

文:石崎冬貴(弁護士)

関連記事