携帯料金を滞納すると、ブラックリストにのるってホント?

これまでに何度か携帯料金の滞納をしているAさん。これからマンションを買うにあたり、住宅ローンを借りようと考えていますが、無事にローンは組めるのでしょうか。

ブラックリストとは?

借金を返済しないと、ブラックリストに載るなどと、よく耳にすると思います。これは、金融機関などが利用している、信用情報機関に返済を滞ったという履歴が残ることを意味します。この履歴は、ほとんどすべての金融機関などに共有されますので、一度そのような情報が登録されると、銀行などはお金を貸してくれなくなるのです。

ただ、払うべきお金を払わなかったというだけで、ブラックリストに載るようなことはありません。たとえば、水道代や電気代を何カ月も納めない人、家庭の固定電話の通話料を納めない人でも、やはりブラックリストには載りません。信用情報機関が問題にするのは、借入金や、分割払いについてのみだからです。たとえば、サラ金や銀行で借りたお金の返済を滞る場合や、分割(クレジット契約)で購入したものの支払いを滞る場合など。それ以外は、これまで特に支払いがなされなくても、少なくとも信用情報機関のブラックリストには載りませんでした。

ところが最近、固定電話ではなく携帯料金を滞納したことで、ブラックリストに載り、マンションを買おうと思っても銀行が融資してくれないという事態が生じています。これはいったいどういうことなのでしょうか?

端末料金の分割はクレジット契約にあたる

携帯電話も固定電話と同じだと思いますよね。実は携帯電話の毎月の支払いの中には、通話料金のほかに携帯本体の価格が、分割して支払われる部分も含まれているのです。これは、信用情報関が取り扱う、クレジット契約に該当することになります。

携帯料金の分割払いについても、これまでの固定電話や、水道代・電気代などの滞納と同じように考えていると、いざ家を買おうとしたときに、とんでもないことになっていると気が付くことになりそうです。

信用情報機関に残る滞納の履歴

それでは、一度信用情報機関のブラックリストに記載されると、永久にローンは組めないのでしょうか。そんなことはありません。滞納がブラックリストに残るのは基本的に5年間です。それを過ぎれば、またローンを組んで家を買える可能性が出てきます。

その一方、携帯料金の滞納は、ついついしてしまいがちです。「ちょっと支払いが遅れるだけ……」などと考えず、自分の信用をなくす恐れのあることだと十分に自覚する必要がありそうです。

文:大山滋郎(弁護士)

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