【遺産相続】身内から代表相続人をやってくれと頼まれた……何をすればいいの?

相続手続きを代表して行う「代表相続人」。とても責任が重そうな名称ですが、一体どんなことをするのでしょうか。

代表相続人って何をする人?

「代表相続人」という呼び名を聞くと、いかにも大きな責任を背負わされてしまいそうな感じがしますが、実は民法上の相続手続きにおいて正式に使用されている言葉ではありません。端的にいえば、相続が発生したことによって生じる納税や金融機関の口座の名義変更などの手続きをする際に、相続人を代表して窓口となる人のことを指します。

複数の相続人がいる場合、手続きの説明や処理を一本化するために、役所や金融機関の担当者が代表相続人を選任するよう要望してくることがあります。

代表相続人を選ぶメリットとは?

代表相続人を選ぶメリットは、いくつかあります。

まず、手続きをしてもらう側である役所や金融機関の担当者にとっては、誰に案内や説明をすればよいのかが明確になるので、事務処理をスムーズに進めることができることです。

一方、手続きをする側も、代表相続人を決めておけば、しなければならない事務処理の管理が簡単になり、二重に手続きしたり、逆に手続き漏れを防ぐことができます。

代表相続人になったら気をつけることは?

前述したように、代表相続人をすることによって、法律的に権限を与えられるということは一切ありません。ですから、代表相続人は他の相続人と立場はなんら変わらないのだということを、きちんと理解しておく必要があります。

また、他の相続人に不審感を持たれないよう、手続きを明確に進める必要もあります。例えば、被相続人の銀行口座にあるお金を管理することになったら、代表相続人としての口座を新設して管理をしたほうがよいでしょう。

具体的にいえば、キャッシュカードは作らず、通帳と印鑑で管理をし、場合によっては通帳と印鑑を別の相続人に持たせるなどの方法をとることも一案かもしれません。

どんな人がなるべきもの?

代表相続人は、あくまでも相続に関する諸々の手続きをスムーズに行うための窓口です。人が亡くなると、多くの場合、役所や故人が生前使っていた銀行口座に関係する事務手続きが必要になります。ですから、代表相続人には、そうした手続きを比較的簡単にできる人を選ぶことが重要となります。

つい「長男だから」という理由で代表相続人を選んでしまいますが、そういう理由ではなく、あくまでも合理的な理由で選任したほうが得策です。

例えば、指定の役所や故人が生前使っていた金融機関の近くに住んでいるとか、平日の昼間に時間をとることが可能であるなど、さまざまな事情を考慮して相続人の間で話し合って決めるのがよいでしょう。

まとめ

代表相続人という言葉だけを聞くと、なんだか尻込みをしてしまいそうですが、実は相続に関係する事務処理をスムーズに行うための窓口役です。いろいろと面倒な手続きが多い相続を、効率よくこなせる人を選任するのがよさそうです。

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