仕事中、SNSやネット動画に夢中で仕事をしない社員はどんな罪になる?

勤務時間中にもかかわらず、TwitterやFacebook、インターネットで関係のないサイトばかりを見ている社員。実はこれ、職務専念義務の違反になるのです。

会社の職務専念義務とは?

会社と従業員は、労働契約を締結しています。この労働契約によって、会社は従業員に賃金を支払い、従業員は労務を提供する、つまり「働く」ということになります。

ところで、この「働く」というのは、ただ漫然と働くわけではありません。通常は、仕事に集中しなければならないと考えられています。

実際、国家公務員の場合には、国家公務員法で「その勤務時間及び職務上の注意力のすべてをその職責遂行のために用いなければならない」とされています。民間企業でも、就業規則等で「勤務時間中は職務に専念しなければならない」といった規定が入っているのが通常です。

これに基づいて、従業員は仕事に専念しなければならないとされています。

どのような場合に職務専念義務違反となるか?

勤務時間にもかかわらず、業務と無関係にSNSを利用したり、ネットサーフィンなどをしていれば、明らかに職務に集中していないとされるでしょう。これは、実際に仕事に支障をきたさなくとも違反とされます。

また、不必要に職場を離れたり、業務と無関係な私語も、職務専念義務違反とされる可能性があります。

最近では、具体的なルールを定めている会社もあるようですので、それにもよく目を通したほうがよいと思います。

職務専念義務に違反するとどうなるか?

このような場合はどれも、従業員としては、軽い息抜きのつもりでしょうし、会社としても、それをわかっているはずですから、ただちにどうこうということはないはずです。ただ、実際に仕事に支障をきたすほどになれば、職務専念義務違反というよりも、そもそも働いていないということになりますし、職場内の風紀や秩序が乱れる可能性もありますから、会社としても表面化させざるをえないでしょう。

いずれにしろ、何度注意を受けても繰り返す場合には、懲戒処分の対象になる可能性もあります。

まとめ

軽い息抜きのつもりでも、仕事中のSNS・掲示板への投稿やネットサーフィン、動画視聴などは、厳密には職務専念義務違反となります。会社の就業規則やルールをよく確認し、息抜きは節度を守って行うようにしましょう。

文:石崎冬貴(弁護士)

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