うるさい隣人、騒音をどうにかしてほしい

4月に越してきたばかりの隣の学生、毎晩のように大勢が集まり酔って騒いで困っています。何とかできないものでしょうか?

大家さんや管理会社に相談する

この手の騒音トラブルで一番やってはいけないのは、直接、注意・抗議などをすることです。関係性が悪化し、騒音がひどくなることもありえますし、相手が粗暴な方であれば、暴行・傷害事件に発展してしまうこともあります。

まずは、大家さんや管理会社などに注意してもらうのが一番です。その場でうるさい状況をどうにかできないことを不満に思われるかもしれませんが、さらなるトラブルを避けるためには、これが一番です。

騒音を出している住人に対する法的手段

法的手段をとるというのは、かなりハードルが高いです。まず、隣人との関係で、騒音を不法行為に基づく被害だと認めてもらうためには、「受忍限度を超えるだけの騒音」と裁判所に認めてもらう必要があります。つまり、単にうるさいだけでは駄目だということです。

また、騒音を証拠化することも、なかなか困難です。なぜなら、騒がしさの程度が、通常の人であっても受任できないだけの騒音だと認められなければならないからです。例えば、長期間継続的であるとか、意図的に騒音を発生させている、あるいはその騒音の程度が通常の生活を営めないぐらいにひどいなど、騒音の程度が相当ひどい必要があります。ですので、かなり限られた場合でしか法的手段をとることはできないでしょう。

騒音が原因で引っ越す場合、引っ越し代を管理会社や大家さんに請求できる?

こちらも現実的にはかなり難しいです。上述したように、そもそも騒音被害を立証することのハードルが、非常に高いからです。加えて、この場合には、引っ越しが必須となるような事情までをも立証する必要があります。

さらに、管理会社や大家さんに、その隣人の騒音に関しての落ち度がなければいけません。この場合の「落ち度」とは、管理会社や大家さんが管理義務を適切に果たしていないということです。しかし、この例の場合では、管理会社・大家さんのほうからも、しっかりと注意などの適切な対応を取るはずでしょうから、「落ち度」があるとまではいえないでしょう。

まとめ

現状、隣人の騒音被害について法的手段をとるということは非常に難しいです。現実的には、管理会社や大家さんから隣人にしっかりと注意、警告してもらうことになります。強制力をもってどうこうすることや、金銭賠償を取るということはハードルが高いので、基本的には相手方に改善してもらうほかないことになります。

それでも、隣の部屋で、毎晩騒いでいて、管理会社や大家からの注意があっても改善されないということであれば、弁護士をつけて正式に抗議、警告をいれるというのも一つの方法です。

文:山村暢彦(弁護士)

参考:

  • サイバー法律110番|今月の特集 住まいの法律~騒音トラブル~|隣人との騒音ドラブルをどうする?
  • 一人暮らしの引越し生活|隣人・近隣トラブル|『隣人がうるさい!』アパートやマンションの騒音対策
  • 窪田充見『不法行為法-民法を学ぶ』有斐閣、2007年

関連記事