海では飲酒も花火も禁止?やってしまいがちな海の法律違反

7月になれば、海開きも目前。仲の良い友達、カップル、家族と海に行く計画を立てている人も多いのでは? でも、海には海のマナーがあります。場合によっては、トラブルになることも。ついやってしまいがちな海の法律違反を確認していきましょう。

飲酒も花火も禁止?海に関する条例にはどんなものがある?

条例は自治体ごとに制定するものですから、その地域ごとに特殊性があります。規制の内容は、自然保護目的か、それとも快適な利用目的か、大きく2つに分けて考えると整理しやすいでしょう。

前者を目的とする規制としては、土砂の採取、掘削、木々の伐採などを禁止するものが挙げられます。密漁の禁止といった水産資源の保護も同様です。また、後者を目的とする規制としては、海の家以外でのバーベキューや飲酒、花火の禁止、スピーカーで音楽を流してはいけないというもの、入れ墨を露出してはいけないというものもあります。

自宅で食べる目的でも、サザエやアサリなどは獲ったらいけないの?

密漁については、大きくいって漁業法と都道府県の漁業調整規則で規制されています。漁業権が設定されている区域で許可なく漁を行えば、目的や分量にかかわらず漁業法違反です。自宅で食べる目的で落ちている少量の海産物を拾ったとしても、現実問題として検挙されるかは別として違法な行為ですから、絶対にしてはいけません。

また、漁業権が設定されていなくても、漁業調整規則によって、大規模に収獲できる道具の使用を禁止していたり、特定の水産物について禁漁の期間を設けていたりするなどの場合がありますので、これに違反しても違法となります。

海は広いですし、自然の恵みだということで、つい感覚が鈍くなってしまうものです。しかし、非常にデリケートな問題ですから、安易な考えはやめたほうがよいでしょう。もちろん、何の規制もない場所であれば、獲っても問題ありません。

身近な道具が法律違反になることも

釣りなどの遊漁が認められている地域でも、使用できる道具については都道府県単位で個別に定められています。照明器具などを用いなければ、基本的に釣り竿やたも網はどこも問題ありません。これは人力ですし、釣れる量が限られているためと考えられます。

逆に、ヤス(モリのようなもの)や投網になると、規制されている場所も増えてきます。トローリングについては、沖縄などを除き、ほぼすべての都道府県で禁止されています。

これまで見てきたように、非常にデリケートな問題ですから、安易に判断せず、地元の漁業関係者に確認することをお勧めします。

まとめ

海の利用にはさまざまな規制が定められています。特に漁業については、区域によって非常に細かく規制されています。自宅で食べる目的だからといって漁が認められるわけではありませんので、しっかりと規則を調べることをお勧めします。

文:石崎冬貴(弁護士)

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