amazonで詐欺が横行。知らない間に個人情報を悪用されていたら?

「アマゾン1円詐欺」をご存じでしょうか? アマゾンで商品を買ったけれども、商品が届かない、詐欺にあったという話が増えています。アマゾンマーケットプレイスを利用した悪質業者の詐欺行為ですが、それだけではなく、売買によって得た個人情報を詐欺行為に利用しているという話もあります。もし、知らない間に個人情報で詐欺行為をされて告発されたとしたら、どう対処したらいいのでしょうか?

問題となっている「アマゾン1円詐欺」とは?

アマゾンで、1円の商品を販売していることがありますよね。1円では、常識的には儲からないように思えますが、あれは徴収する配送料と、実際にかかる配送料の差額で儲けるビジネスとなっています。ですので、1円での販売自体が「詐欺」に当たるというわけではありません。

その一方、1円という低価格で申し込みをさせ、現実には商品を発送しないような場合もあります。こうなると明らかな詐欺です。さらにそれだけではなく、1円という安価格で申し込ませ、その顧客の個人情報を取得しようとする場合もあります。

そのような「個人情報の詐欺」およびその悪用が、非常に大きな問題になっています。なお、これは言うまでもなく、1円が問題なのではありません。あまりにも安すぎる価格設定のものについて広く言えることです。

個人情報の収集と活用は違法ではないが、悪用されることも

個人情報保護法の制定など、個人情報に対する規制は非常に厳しくなっています。以前のように、簡単に個人情報の入った名簿を購入することも難しくなりました。そうしたなか、何とか個人情報を入手しようと、多くの企業が工夫を凝らしています。お得な商品を販売して個人情報を取得し、その個人情報を活用してビジネスをする企業はたくさんあります。これは別に違法なことではありませんが、消費者側としては注意が必要でしょう。

さらに一歩進んで、そこで得た個人情報を、詐欺行為といった違法な目的で使う場合もありえます。では、もしもそのような詐欺行為に巻き込まれてしまった場合は、どうすればよいのでしょうか?

個人情報を悪用され、詐欺に使われたら

個人情報を詐欺に使われたとしても、それだけで刑事・民事の責任を取らされることはありません。これは、売買の場所を提供しているアマゾン自身も法的責任を問われないのと同じことです。その意味では、過度に不安になることはないといえます。

ただ、自分の個人情報で詐欺行為などがなされれば、それだけでも警察からの問い合わせが来るでしょう。そうなれば疑いを晴らす手間だけでも大変です。万が一そのような事態になったら、弁護士などの専門家への相談が必要となります。また、そうならないように個人情報の取り扱いには十分注意し、いくら1円と安くても、安易に購入しないことが大切です。

まとめ

うまい話で個人情報を収集し、悪用するケースが増えています。最終的に法的な責任を負う事態に至ることはまずないとはいえ、詐欺行為に巻き込まれるだけで大変な負担です。日ごろから、個人情報の管理には十分な注意が必要です。

文:大山滋郎(弁護士)

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