アディーレ法律事務所(以下アディーレ)への依頼者は業務停止後にどのような動きをすればいいのか

法律の窓口に現在アディーレ法律事務所の業務停止に関するお問い合わせが急増しております。多くのお困りの方々の為、対応策をまとめました。ご助力になれば幸いです。

 

今回のアディーレ法律事務所の業務停止について

 

アディーレの業務停止(10月11日~12月10日)は既にニュースになりご存知とは思いますが、なぜアディーレが業務停止になったかと言うと広告において過払い金返還請求の着手金を1ヶ月限定で無料もしくは値引きをすると謳っておりましたが、実際には1ヶ月ごと同様に広告を繰り替えしており実質的に期間限定では無かった事から景品表示法違反(有利誤認)に違反しており、更に弁護士会の広告規定にも抵触したからです。

 

アディーレは180人を超える弁護士を抱える国内6位の大手弁護士事務所で、2017年現在国内最多の86拠点を展開しています。

依頼者の数も当然多く今年6月には45万件を突破したと言われています。

ところが今回受けた業務停止の処分により、アディーレのホームページは現在閉鎖中となっており電話もつながらない状態となっています。

更に、東京弁護士会が設置した臨時電話相談(03-6257-1007/平日午前9時~午後5時)には多数の連絡が殺到しており全く繋がらない状態が続いており、東京弁護士会としても対応が非常に困難だと推測されます。

以上の通り、現状アディーレとの連絡する手段や、依頼中の業務について問い合わせる手段は完全に閉ざされていると言っても過言ではありません。

現在アディーレは、依頼者に対して書面を発送中との事ですが、おそらく処分の説明や解約に関してだと考えられます。

 

この様な状況から、アディーレの業務停止処分の発表から数日経過しておりますが、依頼者の混乱はますます深まっております。

 

今回の処分で一番困るのは既にアディーレに依頼した方々です。

 

では今後、アディーレに依頼した方はどうすれば良いのか?

以下の通り大きく分けて5つ考えられます。

① アディーレの通知を待つ

 ⇒ 業務停止を受けた辞任しなければならないので対応が遅れる

 アディーレ(担当弁護士)に直接連絡をする

⇒ 代表番号は不通(業務停止中なので対応する事は出来ません)

③ 各弁護士会に相談の連絡をする

⇒ 東京弁護士会の臨時電話は大変繋がり難い状態が続いている。

④ 自分自身で対応をする

⇒ あまり現実的とは言えません。

⑤ 自分で新しい弁護士を探す

⇒ アディーレが辞任をする為、結局は再度新しい弁護士を探す事になります

 

依頼をしている内容によりますが、特に困っている方が多いのは任意整理・過払い金返還請求の依頼者の方だと思います。

 

では、任意整理・過払い金請求で手続き中のものや債務整理の費用を事前に分割で支払い中の依頼者はどうすれば良いのでしょうか?

 

・任意整理で和解交渉前に費用を分割で支払っている場合

自己破産などの法的整理に関しては裁判所での手続きの順序が決まっているので、手続き中に弁護士が交代しても特に問題はありません。

厄介なのは任意整理の和解交渉前に報酬の費用を分割で支払い中の依頼者です。

通常は任意整理を依頼し各業者に和解交渉をする前に事務所への報酬を分割で支払いを行い、報酬の分の積立てが終わってから業者への和解交渉を行います。

したがって、報酬の先払いの途中で今回のように業務停止になった場合には、通常は任意整理の業務は完了していないのですから、依頼者の不安は大きくなることが考えられます。

今後、アディーレとの依頼を解約した場合、アディーレ側が分割で既に払っている報酬に関して一部の手数料を除いて大部分の費用は返還されるとは思います。

また、アディーレは現在、依頼者に文書を発送中ですが、文書が届いたとしても個別の対応には相当な時間がかかると考えられます。

但し、アディーレからの委任契約解除の連絡が各金融業者に行くと、新しい受任通知が来ない限りは金融業者から直接今後連絡が来ることも大いに考えられます。

その為、アディーレとの委任契約を解除し、新しい弁護士との委任契約を速やかに結ぶことも考えなければならないでしょう。

 

・任意整理で和解交渉終了している場合

和解交渉が終わって現在、自分で金融業者へ毎月入金をしていれば特に問題はありません。しかし、アディーレに代行送金を依頼している依頼者はアディーレの業務停止処分によりこの代行送金の業務もストップします。

一般的に金融業者は和解契約で2ケ月以上支払いが遅れると一括請求される場合が多くありますのでアディーレで代行送金を依頼している方は金融業者に連絡をし、支払い日や振込先を確認する必要があります。

 

・過払い金の和解成立後の場合

アディーレが業務停止となっても過払い金の和解契約自体には特に影響はありません。

過払い金の和解が成立しており金融業者からアディーレにまだ入金されていない場合は通常は一旦、アディーレの口座に入金されます。

但しアディーレの口座が凍結されていることも考えられますので金融業者に別の口座を伝える必要があります。

また既に金融業者からアディーレに入金されている場合は委任契約を解約し預り金をアディーレに返金を求めることになります。

既に和解も成立しているのでアディーレからは弁護士報酬を差し引いた金額が戻ってくると思われます。

但し、数万人規模の依頼者がいるため送金されるまでに相当な時間がかかると思った方が良いでしょう。

 

・過払い金の裁判を依頼中の場合

依頼者本人で裁判所に出頭する必要があります。欠席をするとそのまま判決が下されてしまいますので早急に別の弁護士に相談することが必要です。

裁判を継続するためには、アディーレから訴訟の資料を即取り寄せるか、裁判所に行き裁判記録のコピーをすることが必要です。

 

・業務停止中に過払い金返還請求が時効になった場合

業務停止に関係無く、時効は進行します。

過払い金返還請求の時効は支払いが終わってから10年です。

アディーレに依頼をしている時効が近くなった過払い金に関してはアディーレも金融業者に対して催告書を送って時効を止めていると思いますが、催告後6ヶ月が経過すると時効となってしまいます。

取引内容や進捗状況によって異なりますのでいち早く新しい弁護士に相談することが必要です。

 

・どの弁護士に依頼して良いか解らない場合

法律の窓口では1000以上の事務所が掲載されております。

借金問題過払い金返還請求だけでなく刑事事件交通事故離婚B型肝炎訴訟など様々な分野に精通している専門化が登録しているサイトです。

自分にあった専門事務所を探すことが出来ます。

まずはご自身がアディーレに頼んでいる案件で検索をして、早急に新しい専門事務所への相談をする事をお勧めします。

 

最後に

アディーレの依頼者の方はどうすれば良いか不安だと思います。

待っていても今の状況より良くなることはなく、逆に悪い方向に行くと思われます。

まずは早めに行動をした方が得策です。

そのために、まずは専門の法律事務所に早急に相談をしては如何でしょうか。

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