世界の税金 ハンガリーの「ポテチ税」とは?

自宅のソファーでゴロンとしながらのポテトチップスを食べる……至福のひとときですね。そんな小さな幸せを気軽に楽しめない国があります。その国とは「ハンガリー」。ハンガリーの成人男性の4人に1人が肥満を患っているといわれています。その対策の一環として2011年に導入されたのがポテチ税。一体どのような税金なのか具体的に紹介していきましょう!

ハンガリーで導入されたポテチ税とは

ハンガリーは中央ヨーロッパの共和制国家。西はオーストリア、東はウクライナやルーマニアに接した内陸国です。日本人の私たちからすると、あまり肥満体のイメージはありませんね。しかし、WHOが2008年に発表した統計によると、国民男性の26.2パーセント、女性は20.4パーセントが肥満とかなり深刻です。

そこで制定されたのが通称「ポテトチップス税」です。「じゃあポテチは食べなければいいの?」と甘く考えてはいけません。肥満防止を目的とされた税金ですから、そのほかの塩分や糖分の高い食品もしっかり課税対象。それだけではなく、お菓子の恋人である炭酸水やジュースなどの清涼飲料水にも税金がかかります。

ポテチ以外のスナック菓子やクッキー、ジュースや栄養ドリンクも対象になっています。気になる税率は商品によって5~20パーセント程度。ポテトチップスでいうと、1~2割程度アップしたといったところでしょうか。

ちなみに清涼飲料水は5パーセント程度。だらだらとポテチをつまみながらジュースをゴクゴク……といった状況が贅沢に思えますね。

「ポテチが高いならフライドポテトを食べればいいじゃない」と思う方もいるかもしれません。現状ではファーストフード類には税金はかかりませんが、当初のポテトチップス税にはハンバーガーなどもしっかり組み込まれていました。そのほかソーセージやサラミにも課税する方向で話が進んでいたのですが、最終的には対象外に。いつかそういった食品にも税金がかかる日がやってくるかもしれません。

世界各国に広がる健康のための課税対策

このような健康のための課税対策は世界に広がっています。

2011年12月よりフランスでは「ソーダ税」が導入されました。砂糖の入った炭酸飲料に税金を課すことが決まったのです。このソーダ税、世界的にみても拡大の傾向があります。2015年1月より、アメリカ合衆国のカリフォルニア州バークレー市でも導入されました。課税額は1オンス=1セントになっています。「アメリカでソーダ税なんて、住民が黙ってないんじゃないの?」と思うなかれ。バークレー市のソーダ税制定は、なんと住民投票で決定したモノ。住民も納得済みの税金なのです。世界的に健康志向が強まっている昨今ならではの制定といえそうですね。

現在ハンガリーではジャンクフード税はないとご説明しましたが、ルーマニアでは2010年すでに導入済み。そのほかにも2011年にはデンマークで「飽和脂肪酸が2.3%以上含まれる食品」が課税対象になりました。具体的にはバターやパンなど日常的に食べる食品にかかるようになり、物価は高騰。そのため、近隣の国で買い物をする人が続出し、2012年内で廃止されましたが、依然として国を挙げての肥満対策に取り組んでいます。

まとめ

日本は世界で見ても比較的肥満の少ない国と言われています。しかし、いわゆる成人病や内臓脂肪など、食生活の変化とともに肥満の問題は浮上しています。このままでは、日本でもポテチ税やハンバーガー税が導入されてしまうかも! みなさんが意識をして体調管理やスタイル維持をすることが、節税につながるかもしれませんね。

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