電卓の使い方をマスターしてスーパー経理になろう!

電卓は、経理の人間にとっては商売道具のひとつです。電卓を早く正確にたたくことはもちろん、便利な機能を有効に使うことができれば、一層作業効率があがります。メーカーによってキーの配列や表示等が異なることがありますが、今回は、知っておきたい電卓の便利な機能を紹介します。

メモリキーとクリアキーの便利な使い方

メモリーキー

  • M+:直前の数値や計算結果をメモリーに加える機能
  • M-:直前の数値や計算結果をメモリーから減らす機能
  • RM(MR):メモリーに溜まっている結果を呼び出す機能
  • CM(CM):今までに蓄積されたメモリーの計算結果をクリアする機能

これらは、計算式後の算式を先に計算するような場合に有効です。では、実際の計算で電卓を使ってみましょう。

例えば“3÷(2+3+5)=0.3”を電卓の機能を使うと、「2」「+」「3」「+」「5」「M+」「3」「÷」「RM」「=」となります。

“(2+3)+(3-9)―(4×8)+(6÷2)=−30”の場合なら、「2」「+」「3」「M+」「3」「―」「9」「M+」「4」「×」「8」「M-」「6」「÷」「2」「M+」「RM」となります。

「CA」と「CE」

次に、クリアキーについて解説しましょう。

「CA」は、表示されている数値のほか、計算過程、GTメモリー、メモリーの内容を含めて、電卓内を全て消去する機能です。

「C」は、メモリー以外の数値が消去されます。また、電卓内部の数値や計算命令を消去する機能があります。

また、「CE」は、直前に入力した数値が消去されます。

例えば、「CA」の場合、「5」「M+」「CA」でメモリーに保存した5を含む全ての内容が消去されます。「C」の場合、「5」「M+」「C」でメモリーに保存した5は、そのまま保存されます。「RM」を押すと保存されている5が表示されます。「CE」の場合は「4」「+」「5」「CE」で、「4」「+」の情報はそのままで、最後の「5」だけが消去されます。これは、計算途中で最後の数字を間違えたときに使うと便利です。

「税込」「税抜」キー

昨今、消費税率が段階的に変わろうとしています。5%の時代は、なんとか暗算でも消費税額を計算することができましたが、8%になってからはとても計算が大変になってしまいました。そんな時にこそこの「税込」「税抜」を活用してください。

「税込」キー

「税込」は、表示されている数値を税込額にします。“200×1.08=216”の計算なら、「2」「0」「0」+「税込」ボタンです。税率変更があった場合には、設定でその時々の税率になるよう適宜変更を行いましょう。

「税抜」キー

「税抜」は、表示されている数値を税込額にします。“216÷1.08=200”の計算なら「2」「1」「6」+「税抜」ボタンです。こちらも、税率変更の際には適宜変更を行ってください。

秒単位まで計算できる「時間計算」キー

残業時間の集計、アルバイトさんの時給の集計や、いろいろな場面で時間の集計をしなければならない時があります。60進法の足し算・引き算に慣れている人はあまりいないでしょう。こんな時こそ「時間計算」キーを活用してみてください。

では、残業時間の集計を例に計算してみましょう。17時30分00秒から23時35分12秒まで残業をしたとします。労働時間は6時間5分12秒です。これを次のような電卓入力で計算します。

「時間」「2」「3」「時間」「3」「5」「時間」「1」「2」「―」「1」「7」「時間」「3」「0」「時間」「0」「0」「=」

まとめ

今回は電卓の使い方をご紹介しましたが、これを契機に改めて電卓の様々な機能を確かめてみて下さい。ここでは紹介しきれない機能がたくさんあります。電卓を使いこなせるようになれば、あなたも経理の上級者です。

文:松本恒(税理士)

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