日本以外はどうなっている?世界の消費税のしくみ

現在、私たちの身の回りにはさまざまな税金がありますが、いちばん身近なのが「消費税」ではないでしょうか。日本では2015年10月には10%になる予定でしたが、2017年4月に延期されたニュースはほとんどの人がご存じでしょう。

「上がったばっかりなのに、数年後にはまた上がるのか……」と、悩ましい消費税ですが、日本の消費税は世界と比べて高いのでしょうか? 今回は知っているようで知らない消費税についてお話していきます。

消費税ってどんな仕組み?

消費税といえば代表的な間接税。間接税とは納税者が直接支払うのではなく、間に第三者を通して納める税金のこと。「支払う人と国に納める人が違う」といえば分かりやすいですね。

ご存じの通り、消費税は買い物をしたときに商品代金と一緒に支払うもの。スーパーで税抜き100円のお菓子を購入した場合、レジでは税込価格108円を支払います。8円分は私たちに代わってスーパーが税務署に収める……といった仕組みなのです。

ここでちょっと気になるのが、間に入る会社。この場合は「お菓子の問屋がスーパーに卸したときには消費税が発生しないの?」と疑問に感じるかもしれません。実はしっかり取引途中に発生しています。しかし、最終的には消費税額を控除されますから二重取りや三重取り……といった事態にはなりません。

世界の消費税の税率とは

日本の消費税率は数年後に10%。実は数字だけを世界規模で見てみると、決して高い方ではありません。

たとえばイギリスは直近では2011年に引き上げられ、なんと驚きの20%。「ものすごく高い!」と思ってしまいますが、実は食品に課税されるのは0%。フランスも19.6%ではありますが、食品には5.5%と現在の日本よりも低い税率になっています。ちなみに、フランスは1954年、世界で初めて消費税を導入した国でもあります。

なぜ食料品への税率が低いかと言うと、消費税は消費をすれば誰にでも一律に発生する税金だから。一見とても平等な税金に見えますが、大富豪の100円とそうでない者の100円とではその重みがまったく異なります。生きていく糧にまで高い税金を課すと破たんする人が出てしまうでしょう。その問題が考慮され、世界ではこのほかにも食料品や生活必需品だけは免除されているケースが多いのです。

そんな中、デンマークは25%(食料品も一律)、スウェーデンは25%で食料品は12%と高税率。これはなかなか厳しい生活なのでは……と心配してしまいますが、実は社会福祉が“超”がつくほどの充実ぶり。高い税金をかけても不満を漏らす人はほとんどいないそうですよ。

日本の消費税の歴史

話を世界から日本に戻すと、消費税が初登場したのが1989年4月1日。当時の竹下内閣が、福祉に充てることを目的として3%の消費税を導入しました。導入当初、消費は一時的に落ち込みましたが、このときには所得減税と法人減税が大幅に減少したため、実質的には減税されています。

次にアップしたのが1997年の橋本内閣の時の5%でした。このときには大幅な消費減が起こり、景気が冷え込みを招くことに。そして現在の8%になったのが2014年4月。導入を決めたのは2012年8月、野田内閣でした。実際に導入したあとの消費はやはり冷え込み、GDPは大幅に悪化しています。

税率のアップと消費の冷え込みはセットになっていますから、10%に上がるときには何らかの対策をしていただきたいものですね。

まとめ

間近に迫ってきた税率10%の生活。今後もアップしていくことが予測されています。その際には食料品とそのほかに課税率を変えていただきたいですが、生活必需品とそうでない嗜好品を分けるのは非常に難しい問題なのだとか。

しかし、景気が上向きと言われつつもなかなか実感できない現代。単純に税率をアップするのではなく、今後は課税対象となるものをしっかりと整備していくことが課題になるでしょう。

参考:

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