宝くじで高額当選!税金はどれくらい負担する?

当選金額が年々上がり続けている宝くじ。その一方で、販売実績はあまり振るわないとの話も聞こえてきます。もし高額当選をしたら、どれくらいの税金を支払う必要があるのでしょうか?

宝くじは購入時点で税金を支払っている

実は宝くじは、当選する前、宝くじを購入した時点のことを考える必要があります。というのも、宝くじは購入代金のなかに高額の住民税が含まれているからです。購入額の4割くらいは税金とのこと。また、その当選金の分配率もかなり低く、50%もいかないようです。

競馬でも競艇でも、最近話題のカジノでもそうですが、賭け事というのは結局「胴元が絶対儲かるようにできている」という大原則があります。そのなかでも宝くじは、自治体と宝くじの運営主体で相当の取り分が設定されている、非常に分の悪い賭け事だということがよく分かります。

当たるも八卦当たらぬも八卦の気分でいくのであれば、株式市場で一点買いでも目指すほうがまだマシなのかもしれません……(いや、やはり真っ当に稼ぐほうがよいのでしょうか)。

宝くじの当選金には税金がかからない?

そんな分の悪い賭け事である宝くじですが、まるっきり悪いことばかりではありません。実は、当選金には一切の税金がかかりません。所得税はもちろん、住民税も非課税です。ですので、もらった当選金は100%自分のものとして自由に使ってよいということになります。

競馬、競艇といった公営ギャンブルや株式市場、FXといった方法で儲けた場合には、その種類に応じて決められた所得税・住民税などを支払わなければなりません。このあたりも宝くじが賭け事として、やや特殊な存在であるということが分かります。

基本的には非課税である宝くじですが、次の点には注意が必要です。

  • 当選金を誰かにあげてしまったら?

この場合、もらった人は贈与税を支払わなければなりません。この相手には、赤の他人はもちろんなのですが、場合によっては家族であっても贈与税の対象となる可能性があります。家族間での資金融通は、通常の生活に必要な範囲で行われている場合には課税されません。しかし、高額当選金を家族間で融通するとなると、これは「通常必要とされる生活費」からは逸脱していると考えられます。

  • 諸々使った時点でいろいろな税金が課される

手に入れた時点では無税ですが、それを使用していく過程ではさまざまな税金を負担します。物を買えば消費税が、住宅を買えば固定資産税や不動産取得税が、自動車を買えば自動車税がかかります。もっとも、これは宝くじの当選金に限らない話ではあります。

  • 当選金を使わずにずっと溜め込んでいた場合

もし死亡時点まで当選金をずっと溜め込んでいると、それは相続税の課税対象となります。

取得時点で無税=ずっと無税、のように勘違いをしてしまいがちですが、もらった後は普通の資金として取り扱われることを覚えておきましょう。

宝くじを共同購入すれば、贈与税の負担はなくなる?

上記でも紹介したとおり、当選時点では非課税でも、その当選金を誰かにあげてしまうともらった人は贈与税を負担することになります。そのような税負担を避ける方法として、共同購入が考えられます。宝くじの購入を共同で行っていたので、当選金もそれぞれがもらいますよ、という理屈ですね。

ただし、この共同購入もいろいろと問題が出てくることがあるようです。例えば「本当に共同で購入したのか?」といった事実認定が考えられます。もし、誰かと一緒に大量の宝くじを購入しようと考えているのであれば、誰が、いくらのお金を出して、いつ、どこの売り場で、誰が買ってきたのか、といった情報をきちんとメモしておくことをオススメします。

そして、当選金をもらった場合には「当選証明書」を取得しておく必要があります。これがないと「このお金は一体どこから湧いて出てきたのか?」と後になって疑われてしまうことになります。特に共同購入時には、しっかりと全員が当選証明書を取得するようにしましょう。

こういった心配が、実を結ぶ日が来たらうれしいですね。

まとめ

宝くじは購入時点で多額の税金を負担しますが、当選金は非課税です。

ただし、当選後に資金を動かしたりすると、贈与税が課税されることもあるので注意が必要です。また、当選金を使えばそれに応じた税金が、死亡まで溜め込めば相続税が発生します。なお、共同で購入するときには、各人の拠出額を分かるようにしておくなど、トラブル防止に務める必要があります。

文:高橋昌也(税理士)

参考:

宝くじ公式サイト

関連記事